ペットが急に吐いた朝、私がパニックになった話

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朝6時、いつもと違う音で目が覚めた。

リビングに駆け込むと、うちの猫のモモが床でぐったりしている。吐いた跡があって、呼吸も荒い。頭が真っ白になって、スマホを握りしめたまま固まってしまった。こういう時に限って、かかりつけの動物病院の診察時間まであと3時間もある。どうすればいいのか全然わからなくて、とりあえずネットで「猫 嘔吐 ぐったり」って検索しまくった。出てくる情報が多すぎて、逆に混乱する。

冷静になろうとして深呼吸してみたけど、手が震えてた。

まず最初にやったのは、モモの様子を細かく観察すること。呼吸の回数を数えて、吐いたものの色や量をスマホで撮影した。後で獣医さんに見せられるように。それから体温を測ろうとしたんだけど、体温計がどこにあるかわからなくて結局断念。水を飲むかどうか試してみたら、少しだけ舐めてくれた。これは良い兆候なのか悪い兆候なのか、その時の私には判断できなかった。触ってみるとお腹が張っている気がして、もしかして誤飲?それとも感染症?頭の中で最悪のシナリオばかりが浮かんでくる。

実は去年、友達の犬が夜中に倒れて、朝まで待ったら手遅れだったって話を聞いたことがあった。その記憶が蘇ってきて、余計に焦る。夜間救急の動物病院を探し始めたんだけど、うちから車で40分くらいかかる場所しかない。モモを連れて行く間に容態が悪化したらどうしよう。でも待っていても良くなる保証はない。携帯を握りしめて、救急病院に電話をかけた。

電話口の看護師さんが落ち着いた声で「今の状態を詳しく教えてください」って言ってくれて、少し冷静になれた。呼吸の様子、意識はあるか、痙攣はしていないか、舌の色は正常か。一つずつ確認していく。「すぐに連れてきてください。準備して待ってます」という言葉に、どれだけ救われたか。キャリーケースにモモを入れて、タオルでくるんで、車に乗せた。信号が全部赤に見えた。

ここで思い出したんだけど、私、ペット保険に入ってたんだった。

加入した時は「まあ使わないだろうな」くらいの気持ちで、正直あまり内容も確認してなかった。夜間救急って保険適用されるのかな。高額請求されたらどうしよう。でもそんなこと考えてる場合じゃない。モモの命の方が大事に決まってる。財布の中身を信号待ちで確認したら、現金が3千円しかなくて、クレジットカード持ってきてて良かったって心底思った。

病院に着いたのは7時過ぎ。すぐに診察室に通されて、先生が素早くモモを診てくれた。血液検査、レントゲン、触診。待っている間の20分が永遠に感じた。診察室の蛍光灯の音だけがやけに大きく聞こえて、消毒液の匂いが鼻についた。結果を聞くまでの緊張感といったら。

診断は「急性胃腸炎」だった。何か変なものを食べたか、ストレスが原因かもしれないとのこと。点滴と注射をしてもらって、薬を処方された。「命に別状はないですよ」って言われた瞬間、涙が出そうになった。会計の時、予想より安くて驚いた。ペット保険の書類をもらって、後日請求できるらしい。入っておいて本当に良かった。

帰りの車の中で、ぐったりしながらも少し落ち着いた様子のモモを見ながら考えた。普段から準備しておくべきことって、たくさんあったんだなって。夜間救急の連絡先をスマホに登録してなかったこと、応急処置の知識が全然なかったこと、ペット保険の内容をちゃんと把握してなかったこと。全部、今回痛感した。

それから私がやったのは、動物病院の先生に「普段から気をつけることリスト」を作ってもらったこと。体重の変化をチェックする、食欲の有無を記録する、排泄物の状態を観察する。地味だけど大事なこと。あとは、ペット用の救急箱を作った。体温計、ガーゼ、包帯、ピンセット。ホームセンターで揃えられるものばかり。それと、近所の「ペットメディカルセンター」って24時間対応してくれる施設の場所も確認した。

モモは今、元気にご飯を食べてる。あの朝のことが嘘みたい。

でも油断はできないって思ってる。次に何かあった時、今度はもっと冷静に対応できる気がする…けど、やっぱり何もないのが一番いいよね。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:UETSUJI TOSHIYUKI

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