ペットが家族の会話を増やした話、本当にそうだから困る

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うちにミルクが来てから、家族のLINEグループが異常に活性化した。

ミルクっていうのは柴犬なんだけど、名前の由来は特にない。娘が「白っぽいから」って言い張ったんだけど、どう見ても茶色い。でもまあ、もう慣れた。このミルクが来る前、家族LINEなんて月に3回くらいしか動いてなかったのに、今じゃ毎日50件は軽く超えてる。内容はほぼ全部「ミルク寝てる」「ミルク起きた」「ミルクがソファの角をガジガジしてる」みたいなやつ。正直どうでもいい情報ばかりなんだけど、なぜか見ちゃうし、自分も撮っちゃう。

最初は妻が「犬飼いたい」って言い出したとき、正直めんどくさいなって思ってた。散歩も世話も結局俺の仕事になるんだろうなって。案の定その予想は半分当たってて、朝6時の散歩は完全に俺の担当になってる。でも不思議なもんで、これが意外と悪くない。早朝の住宅街って人がいなくて静かで、ミルクがクンクン匂いを嗅ぎながら歩いてるのを見てると、なんか頭の中が空っぽになる感じがする。スマホも見ないし、仕事のことも考えない。ただミルクのリードを持って、適当に歩いてる。

息子は高校生で、最近ずっと部屋にこもってゲームばっかりやってたんだけど、ミルクが来てからリビングにいる時間が増えた。

別にミルクと遊んでるわけじゃないんだよね。ソファに座ってスマホいじってるだけなんだけど、ミルクが膝の上に乗ってきたり、足元で寝転がったりする。で、息子がたまに「お前、重い」とか「暑いんだけど」とか文句言いながらも、絶対にどかさない。この前なんて、ミルクが息子の膝で寝てるから「トイレ行きたいけど起こすの可哀想」って1時間我慢してた。お前、普段そんなキャラじゃないだろって思ったけど、言わなかった。

娘は小学5年生で、ミルクの世話を一番ちゃんとやってる。餌やりとか水の交換とか、カレンダーに印つけて管理してて、たまに「お父さん、今日ミルクのご飯まだだよ」って注意される。悔しいけど助かってる。娘が学校から帰ってくると、ミルクが玄関まで走っていって、尻尾ブンブン振りながら飛びついてる。あの光景を見ると、ああ、犬飼ってよかったなって素直に思う。

そういえば去年の夏、家族で軽井沢に旅行行ったとき、ペット可の宿を探すのにめちゃくちゃ苦労したっけ…。

結局見つけたのが「ドッグヴィラ・アルプ」っていうちょっと高めのコテージで、妻が「せっかくだから」って予約したんだけど、正直予算オーバーだった。でもあそこ、ドッグラン付いててミルクが狂ったように走り回ってて、それを家族4人で眺めながらバーベキューしたのは、今思い出しても楽しかったな。息子も娘もずっと笑ってたし、妻も「来年もここ来ようね」って言ってた。結局犬中心の旅行になっちゃうんだけど、それはそれでいいのかもしれない。

ミルクが来てから、夕飯のときに家族全員が揃う回数が増えた気がする。前はみんなバラバラのタイミングで食べてたんだけど、今はミルクが夕方になると落ち着かなくなって、リビングをウロウロし始める。で、誰かが「ミルク、ご飯だよ」って餌をあげると、家族もなんとなくそのタイミングで集まってくる。犬の食事時間に人間が合わせてるっていう、よく考えたらおかしな状況なんだけど、まあいいか。

テーブルの下でミルクが待機してて、たまに妻が「ダメだよ、人間の食べ物あげちゃ」って言うんだけど、娘がこっそりブロッコリーの茎とかあげてる。バレバレなんだけど、妻も見て見ぬふりしてる。で、息子が「犬ってブロッコリー食えるの?」とか聞いてきて、俺がスマホで調べて「大丈夫らしいよ」って答える。そういう会話が自然に生まれるようになった。

休日の午後、リビングでそれぞれ好きなことやってるときも、ミルクがいるだけで空気が違う。妻は編み物しながらミルクの頭を撫でてるし、息子はゲームしながら足でミルクの背中をさすってる。娘は宿題やりながらミルクに話しかけてる。俺は新聞読みながら、たまにミルクが近寄ってきたら耳の後ろを掻いてやる。誰も特別なことしてないんだけど、なんか家族が同じ空間にいる時間が長くなった。

ペットを飼うって、世話が大変だとか、お金がかかるとか、そういう話はよく聞く。実際その通りだし、動物病院の請求書見てビビることもある。でもそれ以上に、家族の距離が近くなったっていうか、会話のきっかけが増えたっていうか、そういう変化の方が大きい気がしてる。

今もミルクは俺の足元で寝てて、たまに寝言みたいに「クゥーン」って鳴いてる。夢でも見てるのかな。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:UETSUJI TOSHIYUKI

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