ペットと車旅、出発前に知っておきたかった本当のこと

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犬を連れて車で旅に出るって、想像以上に大変だった。

最初の一時間はとにかく興奮してて、うちのレオ(柴犬の雑種、3歳)が後部座席でソワソワ落ち着かない。窓の外を見ては吠え、見ては吠え。シートベルトハーネスつけてるから飛び出す心配はないんだけど、あの鳴き声が高速道路でずっと続くと思うと正直気が滅入る。出発したのは朝の7時過ぎで、まだ空気がひんやりしてた頃だったから窓を少し開けてたんだけど、そこから入ってくる風の匂いに反応してまた吠える。エンジン音と犬の声のハーモニーって、誰も求めてないやつ。

休憩のタイミングが一番神経使うかもしれない。人間なら「次のSAで」って適当に決められるけど、犬連れだとそうはいかない。トイレのタイミング、水分補給、気分転換、全部考えないといけなくて、しかもSAやPAによってはペット連れNGのエリアもある。ドッグランがあるところを事前に調べておけばよかったんだけど、そんな余裕なくて結局、駐車場の隅っこで急いで散歩させることになった。アスファルトが夏場だと熱くなるから、朝イチか夕方じゃないと肉球が危ないし。レオは初めての場所だと緊張するタイプで、なかなかトイレしてくれなくて、私が焦れば焦るほど頑なになる。あの沈黙の10分間、長かったなあ。

ちなみに私、学生時代に友達とノリで夜行バスで旅行したことがあって、その時も隣の席の人がずっとイビキかいててほとんど眠れなかった記憶があるんだけど。あれと似た感覚というか、コントロールできないストレスってやつ。人間同士ならまだ我慢できるけど、犬は言葉通じないし、こっちの都合なんて知ったこっちゃないわけで。

車内の温度管理も想像以上にシビア。エアコンつけてても、後部座席まで風が届いてるか常に気にしないといけない。犬は人間より暑さに弱いから、ちょっと油断すると荒い息し始める。冷却マットとか持ち込んだけど、レオはなぜかそれを避けて普通のシートに座りたがるし、ペット用の水筒から水飲ませようとしても、走行中は揺れるから半分くらいこぼれる。車内がじわじわ濡れていく感覚、地味にくる。

長距離移動で一番きついのは、犬の表情が読めない瞬間が続くこと。楽しいのか、怖いのか、具合悪いのか。尻尾の動きとか耳の向きで判断するしかないんだけど、運転しながらだとそこまで細かく見れない。助手席に誰か乗せて、ずっと様子見てもらえたらベストなんだろうけど、一人旅だとそれも無理で。信号待ちのたびにバックミラー越しに確認する日々。レオがハァハァ言ってると「大丈夫かな」って不安になるし、逆に静かすぎても「寝てるだけ?それとも体調悪い?」ってなる。

途中、山道に入ったときは本当に焦った。カーブが続くと犬も車酔いするらしくて、レオがヨダレ垂らし始めて、明らかに顔色(犬だけど)が悪くなってきて。慌てて路肩に停めて外に出したら、少し落ち着いたみたいだったけど、あのときは「もう引き返そうか」って本気で考えた。ペット用の酔い止めがあるって後で知ったんだけど、出発前に動物病院で相談しとけばよかった。

食事のタイミングも難しい。人間は車内でおにぎりとか食べられるけど、犬にはちゃんと停車してから落ち着いた場所であげないといけない。でも旅先だと興奮してて食べなかったりするし、逆にいつもと違うご飯だと警戒して口つけなかったり。レオは普段からムラ食いするタイプだから余計に読めなくて、結局その日の夕方まで何も食べなかった。心配で仕方なかったけど、夜になったらガツガツ食べ始めて、拍子抜けした。

宿選びも大変だった。ペット可の宿って意外と少ないし、あっても条件が厳しかったり追加料金が高かったり。ケージ持ち込み必須のところもあれば、小型犬のみOKで中型犬以上はNGとか。事前に電話で確認したときは「大丈夫ですよ」って言われてたのに、チェックインしたら「あ、でも共用スペースには連れて行かないでくださいね」って後出しで言われたりして、ちょっとモヤッとした。部屋に置いていくのも不安だし、かといってずっと一緒にいるのも疲れるし。

結局、旅行って誰のためなんだろうって思い始めた頃には、もう帰りの高速乗ってた。レオは帰り道のほうが落ち着いてて、ほとんど寝てた。慣れたのか、諦めたのか。私も疲れ切ってて、無言で運転してた。楽しかったかって聞かれたら、正直わからない。でもまた行くかって聞かれたら、たぶん行くんだろうな。懲りないタイプだから。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:UETSUJI TOSHIYUKI

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