ペットがいる暮らしって、こんなに散らかってるのにこんなに楽しい

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うちにハムスターが来たのは、確か去年の11月だったと思う。

名前はポテト。娘が付けた。本当は「プリンセス・オブ・ザ・ゴールデンキャッスル」とか言い出して家族会議になりかけたんだけど、最終的に「ポテトでいいや」って本人が折れた。子どもって不思議。

で、このポテト、夜中の2時くらいになると回し車でダッシュし始めるわけ。カラカラカラカラって。最初の一週間くらいは「うるさいな」って思ってたんだけど、今ではあの音がないと逆に眠れない。人間の適応能力ってすごい。妻は「もう慣れたね」って言いながら、たまに夜中に起きてポテトに話しかけてる。「今日もいい走りだね」って。誰に聞かせてるんだその感想。

リビングには犬もいる。柴犬のマメ。こっちは息子の希望で飼い始めたんだけど、散歩当番はなぜか俺の仕事になってる。朝6時、まだ薄暗い時間帯に近所の公園まで歩くんだけど、冬場は本当に寒くて指先が痛い。でもマメが嬉しそうに尻尾振りながら走ってるのを見ると、まあいいかって気持ちになる。不思議なもんで。

そういえば先週、マメが泥だらけで帰ってきたことがあって。雨上がりの公園で水たまりに突っ込んだらしい。玄関で拭いてたら娘が「私もやる!」って飛び出してきて、結局家族総出でタオル持って囲んで。妻がシャンプー持ってきて、息子がドライヤー準備して。ただ犬を洗うだけなのに、なんかイベントみたいになってた。

ペットがいると、週末の過ごし方が変わる。前は「どこ行く?」って話してたのに、今は「マメ連れてく?」から始まる。ペット可のカフェとか、ドッグランとか。選択肢が増えたっていうか、制約が増えたっていうか。でも悪くない。むしろ、行き先が決まりやすくなって楽かもしれない。優柔不断な俺には助かる。

娘はポテトの世話係を自称してる。ケージの掃除は週に一回、日曜の午前中。最初は「めんどくさい」とか言ってたくせに、今では土曜の夜から「明日ポテトの部屋きれいにするんだ」って張り切ってる。で、掃除が終わると「見て見て、ピカピカ!」って報告に来る。小学三年生にしては上出来だと思う。親バカかもしれないけど。

息子の方はマメの訓練に凝ってる。YouTubeで犬のトレーニング動画を見ては、「お座り」「待て」「伏せ」を教えようとしてる。成功率は3割くらい。でも本人は真剣で、ノートに「マメとの練習記録」とか書いてる。そのノート、見せてもらったら「4月12日 お座り成功2回 失敗8回 おやつ消費量多すぎ反省」とか書いてあって笑った。

平日の夕方、仕事から帰ると大体リビングが動物園みたいになってる。マメが走り回って、ポテトのケージの前で娘がスマホ向けて写真撮ってて、息子がマメに何か指示出してて。妻は夕飯作りながら「ちょっと静かにして〜」って言ってるけど、声が届いてない。カオス。

でもその光景を見ると、ああ帰ってきたなって実感する。静かな家より、こういう賑やかな方が好きかもしれない。独身の頃は想像もしなかったけど。

ペット用品も増えた。玄関にはマメの散歩グッズ、リビングにはおもちゃ、キッチンの棚にはペットフード。妻が「収納が足りない」ってぼやいてるけど、結局みんな買い足してる。この前なんて娘が「ポテト用の小さいハンモック」を見つけてきて、「これ買っていい?」って。ハムスターにハンモック。必要かどうかは謎だけど、買った。

家族写真も変わった。今はマメとポテトも一緒。去年の年賀状は全員集合で撮ったんだけど、マメがカメラ目線してくれなくて50枚くらい撮り直した。ポテトは途中で寝た。それでも、なんとか形になった一枚を選んで印刷して。親戚から「賑やかそうでいいね」って返事が来たときは、まあそうだなって思った。

ペットがいる生活って、正直めんどくさいことも多い。掃除は増えるし、お金もかかるし、自由に旅行も行けない。でも、それを差し引いても楽しい瞬間の方が多い気がする。計算が合ってるのかどうかは分からないけど。

夜、寝る前にリビングの電気を消すとき、ポテトのケージとマメのベッドを見る。二匹とも寝てて、静か。この時間だけは穏やかで、ちょっとほっとする。明日もまた賑やかな一日が始まるんだろうけど、それはそれで悪くない…って思いながら、階段を上がる。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:UETSUJI TOSHIYUKI

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