ペットがいると家族の会話が3倍になる説、うちで検証してみた

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うちに犬が来てから、リビングにいる時間が明らかに増えた。

以前は夕飯が終わったら各自の部屋に散っていくのが当たり前だったんだけど、今は誰かしらがソファに残ってる。理由は単純で、ゴールデンレトリバーのマロンが膝の上に顔を乗せてくるから動けないのだ。いや、正確には動けるんだけど、あの「まだいてくれるよね?」みたいな目で見つめられると立ち上がる気力が失せる。父親なんて「ちょっとトイレ」って立ち上がっただけでマロンがついてきて、トイレのドア前で待たれるものだから「俺、監視されてんのか」って苦笑いしてた。

母はマロンの散歩当番表を冷蔵庫に貼ったんだけど、誰も守ってない。というのも、散歩に行きたい人が勝手に連れて行くから当番制の意味がなくなってしまった。朝6時に妹が「ちょっと早朝の空気吸いたい」とか言い出して散歩に行くし、夕方は父が仕事から帰ってきて玄関開けた瞬間にマロンが飛びついて、そのまま「じゃあ行くか」って散歩に出る。私も在宅ワークの煮詰まった午後に「リフレッシュ」と称して近所を一周してくる。結果、マロンは一日に4回も5回も散歩に行ってて、動物病院の先生に「運動量多すぎませんか」って心配された。

ペットがいると家族の話題が増えるってよく聞くけど、本当にそうで。

「今日マロンが公園でコーギーと遊んでたよ」とか「さっき宅配便の人にめっちゃ吠えてた」とか、そういうどうでもいい報告が食卓で飛び交うようになった。以前は「今日どうだった?」「別に」で終わってた会話が、マロンというクッションを挟むことで妙に弾むようになった気がする。妹なんて「マロンが私の靴下くわえて走り回ってた」って話を5分くらいしてて、母が「それ面白いと思って話してるの?」って突っ込んでたけど、でもみんな笑ってた。

そういえば去年の夏、家族で軽井沢に旅行したときのことを思い出す。ペットOKのコテージを借りたんだけど、マロンが到着した瞬間からテンション爆上がりで、広い庭を走り回ってた。父が「こんなに喜ぶならもっと早く連れてくればよかった」って言ってて、母は「でも来年からはマロン中心の旅行先選びになるわね」って半分呆れてた。実際その通りで、今年の夏の計画も「ドッグラン付きの宿」が第一候補になってる。

マロンが来る前、うちは別に仲が悪かったわけじゃない。ただ、それぞれが自分のペースで生活してて、交わる時間が少なかっただけ。でもペットがいると、世話をするために自然と顔を合わせる機会が増える。「ご飯あげた?」「さっきあげたよ」「じゃあ水は?」みたいな確認作業が発生するし、誰かが「マロン、変な咳してない?」って言い出すと家族全員が集まってきて観察会が始まる。

妹は最近、マロン専用のインスタアカウントを作った。フォロワーは200人くらいらしいんだけど、毎日せっせと写真をアップしてて、「いいねが50超えた!」とか報告してくる。私は内心「そんなに需要あるのか」って思ってるけど、妹が楽しそうだからまあいいかと思ってる。母はそのインスタを見て「この角度のマロン、太って見えるわよ」とかコメントしてて、妹が「そういうこと言わないで!」ってキレてた。父はスマホの扱いがよくわかってないから「インスタって何?」って聞いてきて、説明するのが面倒だった。

休日の朝、誰が最初にマロンの散歩に行くかで無言の譲り合いが発生する。みんな本当は行きたいんだけど、寝坊したい気持ちもあって、目が覚めてもベッドでゴロゴロしながら「誰か行かないかな」って様子を伺ってる。結局マロンが痺れを切らして吠え始めると、観念した誰かが起きて行く。この前は父と私が同時に起きてきて、玄関で鉢合わせして「お、起きてたんだ」「そっちこそ」みたいな会話になった。結局二人で散歩に行ったんだけど、父と二人で歩くなんて何年ぶりだろうって思った。

マロンのおかげで家族の写真も増えた。スマホのカメラロールがマロンだらけになってて、たまに人間の写真を探すのが大変なくらい。でもたまにマロンと一緒に撮った家族写真を見返すと、みんないい顔で笑ってる。

ペットとの生活が家族にもたらすものって、結局のところ「共通の話題」と「一緒にいる理由」なのかもしれない。マロンがいなかったら、私たちはもっとバラバラだったかもしれないし、もっと静かだったかもしれない。でも今の賑やかさの方が、たぶん好き。

マロンは今、私の足元で寝息を立ててる。明日も誰かが散歩に連れて行って、誰かがご飯をあげて、誰かが「今日のマロン、なんか機嫌よくない?」って言い出すんだろう。そういう日常が、悪くないなって思ってる。

組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:UETSUJI TOSHIYUKI

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